2015.12.12

前田健太を欲しがっているメジャー球団、それぞれのチーム事情

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  小池義弘●写真 photo by Koike Yoshihiro

 しかしながら、4番手のマット・ケインは右ひじ痛に悩まされており、来季に向けて不安が残っているのも事実。そのため、ジャイアンツは新たな先発投手を補強する見通しです。その筆頭は、チームからFAとなったマイク・リーク(11勝10敗・防御率3.70)との再契約、あるいは他の投手の獲得。ただ、それらが決裂した場合には、前田選手の獲得に大きく動くと思います。前田投手の実力なら、先発3番手ぐらいに食い込むことは可能ではないでしょうか。

 一方のドジャースは、アリゾナ・ダイヤモンドバックスに移籍したザック・グレインキー(19勝3敗・防御率1.66)に代わる先発投手を探していました。エースのクレイトン・カーショウ(16勝7敗・防御率2.13)を筆頭に、2番手以降のブレット・アンダーソン(10勝9敗・防御率3.69)、アレックス・ウッド(12勝12敗・防御率3.84)、韓国出身のリュ・ヒョンジン(2015年シーズン全休)と、先発陣は左投手ばかり。右の新戦力を必要としていたのです。

 そんな折、ドジャースがシアトル・マリナーズからFAとなった岩隈久志投手(9勝5敗・防御率3.54)と契約に合意した、というニュースが飛び込んできました。契約内容は3年総額4500万ドル(約55億3500万円)。さらにドジャースはFA市場の目玉のひとり、ジョニー・クエト(11勝13敗・防御率3.44)の獲得にも乗り出しているようです。よって、現時点で前田選手の線は微妙になってきたと思います。