投手・イチローの評価は?メジャーリーグ「今年の10大ニュース」

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

【第7位】 “A・ロッド”ことアレックス・ロドリゲスの完全復活

 薬物規定違反により1年間の出場停止処分を受け、メジャーの舞台から離れていたニューヨーク・ヤンキースのアレックス・ロドリゲスが帰ってきました。2年ぶりのカムバックとあって、どの程度プレーできるのか注目されましたが、“A・ロッド”はブランクを感じさせないプレーを披露してくれました。

 5月1日にはウィリー・メイズ(1951年~1973年/元サンフランシスコ・ジャイアンツなど)に並ぶ歴代4位の通算660本塁打を達成し、6月14日にはハンク・アーロン(1954年~1976年/元アトランタ・ブレーブスなど)に次ぐ史上ふたり目の通算2000打点をマーク。さらに、6月19日には史上29人目の通算3000安打も成し遂げました。A・ロッドは次々と金字塔を打ち立て、シーズンが終わってみれば、2007年以来もっとも多い151試合に出場して打率.250・33本塁打・86打点。40歳という年齢を考えれば、この数字は素晴らしいと思います。

 昨シーズン、A・ロッドに関するニュースはほとんど流れてきませんでした。しかし、このような結果を残せたのは、地道に懸命なトレーニングを続けていた証拠でしょう。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る