ロイヤルズを30年ぶりの世界一に導いた「3人のキーパーソン」 (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 近年のメジャーリーグの傾向を見ても、ロイヤルズの時代が続く可能性は十分にあります。1970年代から1980年代にかけて、メジャーは人工芝によるスピード全盛時代でした。そのとき、ロイヤルズは10年間で6度の地区優勝を遂げ、1985年には球団初の世界一に輝いています。しかし、1990年代以降はステロイドの使用によりパワー全盛時代となり、ロイヤルズは低迷期を迎えました。そして今、メジャーは再び「スピードの時代」に移り変わろうとしています。

 ロイヤルズのスピードあふれる機動力野球のチームカラーが、今の時代に合ってきたように感じます。来シーズン以降もロイヤルズの快進撃は止まらないのではないでしょうか。

プロフィール

  • 福島良一

    福島良一 (ふくしま・よしかず)

    1956年生まれ。千葉県出身。高校2年で渡米して以来、毎年現地でメジャーリーグを観戦し、中央大学卒業後、フリーのスポーツライターに。これまで日刊スポーツ、共同通信社などへの執筆や、NHKのメジャーリーグ中継の解説などで活躍。主な著書に『大リーグ物語』(講談社)、『大リーグ雑学ノート』(ダイヤモンド社)など。■ツイッター(twitter.com/YoshFukushima

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