ナ・リーグ激戦必至。ドジャース「最強2枚看板」に弱点はあるか? (5ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 一方、うれしい復帰材料もあります。それは、開幕早々に左アキレス腱を断裂して離脱していたエースのアダム・ウェインライントがシーズン終盤で合流したことです。先発として投げることは難しいかもしれませんが、リリーフとしてなら起用されるのではないでしょうか。2006年のポストシーズンではクローザーとして活躍し、ワールドシリーズ制覇に貢献した実績もあります。もしかしたらディビジョンシリーズでは、エースのウェインライトがチームの救世主となるかもしれません。

 対するカブスの最大のウリは、前回のコラム(「今季ナンバー1の出世頭。カブスの29歳右腕に全米騒然!」)でも紹介したエースのジェイク・アリエッタです。メジャー1位の22勝(6敗)をマークし、防御率1.77はメジャー2位。彼が投げればほとんど失点しないという、圧巻のピッチングを披露しています。10月7日に行なわれたピッツバーグ・パイレーツとのワイルドカードゲームでも、4安打・11奪三振で完封勝利を飾りました。

 また、ディビジョンシリーズではアリエッタと並んで注目すべき投手がいます。それは、昨年12月に総額1億5500万ドル(約185億円・当時)で加入したジョン・レスターです。ボストン・レッドソックス時代に世界一に2度輝き、ディビジョンシリーズでの通算成績は2勝1敗・防御率1.63。ワールドシリーズでも通算3勝0敗・防御率0.43という驚異的な数字を残すなど、「ポストシーズン男」から目が離せません。

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