ナ・リーグ激戦必至。ドジャース「最強2枚看板」に弱点はあるか? (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 ア・リーグのディビジョンシリーズを見てみると、トロント・ブルージェイズ(東地区)、カンザスシティ・ロイヤルズ(中地区)、テキサス・レンジャーズ(西地区)、ヒューストン・アストロズ(ワイルドカード)の4チームは、すべて1961年以降のエクスパンション(球団拡張)によって誕生しました。それに対し、カブスは1876年、カージナルスは1892年の創設。しかも、カブスとカージナルスはアメリカでもっとも古くから続くライバル関係です。これは、盛り上がること必至でしょう。

 今シーズン、メジャー30球団で唯一100勝をマークし、最高勝率(.617)でポストシーズンに挑むカージナルスは、ある意味でもっともワールドチャンピオンに近いチームとも言えます。地区優勝は3年連続、プレーオフ進出は5年連続。優勝経験の豊富な選手が揃う「ナ・リーグの常勝軍団」です。

 ただ、気がかりなのは、7年連続でゴールドグラブ賞を受賞しているキャッチャーのヤディアー・モリーナの状態でしょう。9月20日のカブス戦で左手親指のじん帯を傷め、その後は試合を欠場しているのです。プレーオフには間に合うと言われていますが、チームの精神的支柱なだけに、モリーナが万全な状態で復帰できるかどうかがポイントとなるでしょう。

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