ナ・リーグ激戦必至。ドジャース「最強2枚看板」に弱点はあるか? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 その代わり、メッツは新しい武器を手に入れました。それは、キューバ出身スラッガーのヨエニス・セスペデスです。7月31日のトレード期限ぎりぎりで移籍すると、それまで貧打に泣いていたメッツ打線はガラリと変わりました。セスペデスがチームを引っ張ることで、シーズン後半戦はナ・リーグ1位の得点力・本塁打数をマークしたのです。

 投手王国ドジャースに、メッツ打線がどこまで爆発できるか――。そんな期待をしたいのですが、このカードは投手戦になるかもしれません。ポストシーズンの全米テレビ中継は試合開始が予定より遅くなり、日の入りの時間帯にスタートすることが多いので、照明などの影響でバッターはボールが見づらいのです。また、ドジャースの本拠地ドジャースタジアムも、メッツの本拠地シティ・フィールドもホームランが出にくい球場なので、このカードは投手戦になるのではないでしょうか。

 そしてもうひとつのカードは、中地区を制したセントルイス・カージナルスと、ワイルドカードゲームから勝ち上がったシカゴ・カブスとの対戦となります。オールドファンにとって、このカードはたまらないでしょう。なぜならば、19世紀から存続する古豪同士の対決だからです。

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