ディビジョンシリーズ開幕。ア・リーグ覇者ロイヤルズを倒すのはどこだ? (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 また、レンジャーズはダルビッシュ有投手に代わるエースとして、7月25日にコール・ハメルズをトレードで獲得しました。2008年のフィラデルフィア・フィリーズ時代にはポストシーズンで4勝0敗・防御率1.80という抜群の成績を残し、リーグチャンピオンシップシリーズとワールドシリーズの両シリーズでMVPを獲得。世界一奪取の立役者となっています。これほどプレーオフで頼りがいのあるエースはいないでしょう。はたしてメジャーを代表する強力打線チームの対決は、どちらに軍配が上がるのでしょうか。

 そしてもう一方のカードは、中地区を制したカンザスシティ・ロイヤルズと、ニューヨーク・ヤンキースをワイルドカードゲームで退けたヒューストン・アストロズとの対戦になりました。昨シーズンのア・リーグ覇者・ロイヤルズに対し、勢いに乗るアストロズがどこまで食らいつくことができるのかが見ものです。

 まず、ロイヤルズはア・リーグで唯一、2年続けてプレーオフ進出を果たしたチームです。昨シーズンは中地区2位でワイルドカードゲームから這い上がり、そこから破竹の8連勝でワールドシリーズに出場。しかし今シーズンは、ア・リーグ最高勝率(.586/95勝67敗)をマークし、2位のミネソタ・ツインズに12ゲーム差をつけて30年ぶりの地区優勝を成し遂げました。よって、昨シーズンと今シーズンとでは立場が違います。ア・リーグのディフェンディングチャンピオンとして、今プレーオフに挑みます。

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