【MLB】初のタイトル奪取を狙う「打撃部門」のすごい新顔たち (4ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 そしてもうひとつの要因は、打撃フォームの変更でしょう。右バッターのドナルドソンは、昨年から左足を上げる打法に変えました。日本では王貞治さんの1本足打法が成功例として有名ですが、近年のメジャーではチームメイトのバティスタが足を上げる打法に変えて、2010年にいきなり54本塁打をマークして本塁打王に輝きました。ドナルドソンの好調がこのまま続けば、本塁打王と打点王の2冠も夢ではありません。現地メディアでは、マイク・トラウト(ロサンゼルス・エンゼルス)と並んでア・リーグMVP候補として挙がっています。

 一方、ナ・リーグの打撃部門では、本塁打と打点で初タイトルを狙えそうなふたりの新顔が上位に名を連ねています。まずひとりは、シンシナティ・レッズのトッド・フレイジャーです。

 フレイジャーはもともと、リトルリーグ時代から脚光を浴びたエリートプレーヤー。1998年、リトルリーグのワールドシリーズで優勝した経験があります。その後、アマチュア野球でも順調に成長し、2007年のドラフト準1巡目全体34位でレッズに入団。2011年にはメジャーデビューを果たし、2012年にはサードのレギュラーを獲得、さらに2014年にはナ・リーグ4位の29本塁打を放ってオールスターも経験するなど、まさに順風満帆のプロ生活を歩んでいます。

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