MLBオールスター開幕。ピート・ローズの伝説再び? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by Getty Images

 トラウトは過去3度の出場で7打数4安打、そのうち二塁打2本・三塁打1本と、スターの集まる大舞台でも大いに輝きを放っています。昨年のオールスターではMVPにも選ばれましたので、今年も主役のひとりに名乗り出るのではないでしょうか。

 一方、ナ・リーグ史上最多の1386万4950票を獲得したハーパーは、2年ぶり3度目のオールスター出場となります。22歳以下で通算3度目の出場は、メジャー史上10人目。2012年に初めてオールスターに出場したときは当時19歳9ヶ月で、史上最年少記録として大きな話題となりました。

 ハーパーも今年は絶好調で、打率.339(2位)・26本塁打(2位)・61打点(4位)と、主要打撃3部門でいずれも上位に名を連ねています。また、出塁率(.464)と長打率(.704)はメジャートップ。ホームラン量産の勢いは止まらず、レギュラーシーズンの折り返し地点(81試合)で25本塁打をマークした22歳以下の選手は、史上7人目の快挙です。トラウトとハーパー、メジャーの次世代を担うふたりの競演が、今から楽しみで仕方ありません。

 そんな彼らをしのぎ、オールスター史上最多得票をマークしたのが、トロント・ブルージェイズのジョシュ・ドナルドソンです。得票数は1409万188票。インターネット投票になったことで、シーズン前半にインパクトを残した選手に、より票が集まるようになってきたと思います。

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