3割バッター驚異の6人!下馬評をくつがえしたロイヤルズ (3ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu  photo by AFLO

 アストロズの特徴は、ホームよりロードで高い勝率を残している点でしょう。現在、ロードで12勝4敗。アストロズ史上、ロードで最も良い成績を残しています。アストロズの攻撃は非常にエキサイティングです。現在33試合で45本塁打・36盗塁は、いずれもア・リーグトップ。パワーとスピードを兼ね備えた攻撃を披露しています。

 その打線の中心人物は、昨年首位打者に輝いたホセ・アルトゥーベです。現在ア・リーグ1位の安打数(45本)をマークしており、昨年の活躍がフロックでないことを証明しています。若い選手たちも次々と台頭しており、躍動感あふれる攻撃がアストロズの魅力でしょう。

 さらに、投手陣の活躍も見逃せません。現在ア・リーグ4位のチーム防御率3.45をマーク。注目は、エースに成長したダラス・カイケルという27歳左腕です。現在4勝0敗で、防御率1.39はア・リーグ1位。「今年のサイ・ヤング賞に輝くのでは?」と期待されている逸材です。また、コリン・マクヒューという27歳右腕も現在リーグ3位タイの4勝(0敗)をマークしています。日本ではあまり知られていない選手たちですが、このふたりの先発ピッチャーは要チェックです。

 4月を15勝7敗という1986年以来の高い勝率でスタートダッシュを決め、混戦のア・リーグ西地区で一歩リードしたアストロズ。1986年といえば、アストロズが地区優勝を果たした年です(当時はナ・リーグ西地区)。今年のア・リーグ西地区は大番狂わせがありそうな予感がします。

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