ジーターは例外?ひっそりと引退したメジャーリーガーたち (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by Getty Images

 しかし、1998年のシーズン終了後にレッズからホワイトソックスへ移籍すると、その素質が見事に開花したのです。不動の4番バッターとして定着し、ホワイトソックス16年間でチーム歴代1位の通算4083塁打、殿堂入りしたフランク・トーマス(1990年~2008年)に次ぐ歴代2位の通算439本塁打、さらに同3位の2340安打・410二塁打と、輝かしい功績を残しました。

 コネルコの現役生活を振り返る上で、欠かせないシーズンは2005年でしょう。その年、コネルコは40本塁打・100打点をマークして地区優勝に貢献し、リーグチャンピオンシップではシリーズMVPに輝く大活躍。さらに、ワールドシリーズ第2戦では満塁ホームランを放ち、ホワイトソックスを88年ぶりの世界一に導きました。そのときのチームメイトが井口資仁選手(現・千葉ロッテ)です。2番・セカンドが井口選手で、4番・ファーストがコネルコ。覚えているファンも多いのでないでしょうか。

 9月27日、本拠地USセルラー・フィールドでの引退セレモニーでは、コネルコの銅像が披露され、ワールドシリーズで打った満塁ホームランのボールを受け取ったファンからそれを手渡されました。さらに、コネルコの背番号14番が永久欠番になることも決定。日本での知名度は低いですが、メジャーを代表した偉大なプレイヤーであることは間違いありません。

 次に紹介したいのは、9月5日に33歳の若さで引退を発表した、元シカゴ・カブスのカルロス・ザンブラーノです。2001年にカブスでデビューしたザンブラーノは、2003年から先発の柱となり、2006年には16勝(7敗)を挙げてナ・リーグの最多勝にも輝きました。

 また、彼の魅力はピッチングだけではありません。強打のスイッチヒッターとしても有名で、代打として起用されることもあり、通算24本塁打をマークしています。投打にわたって才能を発揮したことから、「現代のベーブ・ルース」と評されました。

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