2014.10.11

ナ・リーグ屈指の常勝軍団同士。4度目の対決はいかに?

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu photo by AFLO

 対するジャイアンツは、今季リーグ4位の18勝を挙げたバムガーナー以外の先発投手陣にも着目してください。2番手以降は、ジェイク・ピービー(7勝13敗・防御率3.73)が33歳、ティム・ハドソン(9勝13敗・防御率3.57)が39歳、そして阪神やオリックスにも在籍したライアン・ボーグルソン(8勝13敗・防御率4.00)が37歳と、いずれもベテランばかりなのです。近年、ポストシーズンで勝ち上がってくるチームは豪腕の若手ピッチャーを揃えてくる傾向が強いので、ちょっと珍しい構成だと思います。

 ただ、彼ら先発陣は素晴らしい結果を残しています。ディビジョンシリーズでの先発陣の成績は、4試合で合計25イニング3分の2を投げて、わずか5失点。エースのバムガーナーだけでなく、ベテランの奮闘もあったからこそ、リーグ最強と言われていたナショナルズを撃破できたのでしょう。

 また、ジャイアンツにとって好材料なのは、マイケル・モース(打率.279・16本塁打・61打点)という右バッターが復活したことです。2011年のナショナルズ時代に31本塁打を打ったスラッガーですが、今年8月末以降はケガによって離脱していました。ジャイアンツはディビジョンシリーズを突破したものの、4試合で合計わずか9得点。ホームラン1本、長打率.278と、打線が低迷しているのです。したがって、右のパワーヒッターの復帰はジャイアンツにとって非常に良い流れを作ると思います。

 毎年のようにリーグの覇権を争っているライバル同士なので、今回のシリーズはどちらが勝ってもおかしくないでしょう。勝利のカギを握っているのは、両チームの共通点とでも言うべき、「ふたりの名キャッチャー」かもしれません。

 カージナルスは、6年連続でゴールドグラブ賞を受賞しているヤディアー・モリーナ(打率.282・7本塁打・38打点)。ジャイアンツは、強打の3番バッターとして人気を博するバスター・ポージー(打率.311・22本塁打・89打点)。カージナルスの守備を司(つかさど)る名手と、ジャイアンツの打棒を牽引する捕手の対決です。また、両チームを率いる監督がともにキャッチャー出身(カージナルス=マイク・マシーニー、ジャイアンツ=ブルース・ボウチー)というのも、興味深い点でしょう。

 果たしてナ・リーグ屈指の常勝軍団対決は、どちらに軍配が上がるのでしょうか。過去3度の対戦のうち、2度も第7戦までもつれているだけに、今回のリーグチャンピオンシップシリーズも熾烈な戦いになりそうな予感がします。

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