2013.04.07

【MLB】ナ・リーグの「大穴」は20年連続負け越し中のパイレーツだ!

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

 そして最後に取り上げる西地区では、アリゾナ・ダイヤモンドバックスが面白い存在になるのではないでしょうか。開幕前の現地予想では、昨年ワールドチャンピオンのサンフランシスコ・ジャイアンツと、2009年のサイ・ヤング賞投手ザック・グレインキー(前ロサンゼルス・エンゼルス)などを補強したロサンゼルス・ドジャースの2強対決と見られています。ダイヤモンドバックスは2011年に地区優勝しているものの、昨年は81勝81敗の勝率5割だったため、低い評価となりました。

 しかし注目すべきは、昨年、ジャイアンツとドジャースの2強に対して合計21勝15敗と勝ち越している点です。つまりダイヤモンドバックスは、下位チームから勝ち星を拾えずに3位となっただけで、決して2強に劣っているわけではありません。よって予想されるより、2強との実力の開きは大きくないと思います。

 さらに今年のダイヤモンドバックスを推す理由は、2年連続でリーグ9位のチーム防御率だった投手陣を改善した点です。昨年オークランド・アスレチックスで日本開幕戦の先発を務めた29歳のブランドン・マッカーシー(8勝6敗・防御率3.24)を加え、先発陣に厚みを持たせました。一方、打撃面でも、ブレーブスから元オールスター選手のマーティン・プラド(打率.301・10本塁打・70打点)を獲得。バッティングの優れたユーティリティプレイヤーを補強したことで、ダイヤモンドバックスは投打ともに戦力をアップさせたと思います。

 今回、「台風の目」として取り上げたのは、いずれも派手なチームではありません。しかし、優勝候補が少しでも足踏みすれば、各地区で暴れまわる可能性を秘めているチームばかりです。意外なチームが上位に来るのも、メジャーリーグの魅力のひとつ。2013年、彼らの活躍ぶりを、ぜひ注目してみてください。

※カッコ内は昨シーズンの成績

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