2013.01.11

【MLB】トレーニングに野球漬け。メジャーリーガーの意外なシーズンオフ事情

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by Getty Images

 その後、このようなトレーニング専用施設はアリゾナやロサンゼルスなど、全米各地に誕生しました。日本の選手もオフを利用して、専用施設を利用する選手が増えています。過去には、「工藤公康投手がアリゾナのジムでランディ・ジョンソンと一緒にトレーニングした」という報道もありました。

 一方、オフシーズンに野球漬けの毎日を送るメジャーリーガーもいます。代表的なのは、母国に帰ってウインターリーグに参加する中南米出身の選手でしょう。彼らにとっては、家族や友達にプレイを披露する絶好の機会なので、一流選手も好んでオフに野球をしているのです。特に、今年のようにWBCが行なわれる年のオフは、調整を兼ねて積極的に参加しています。

 ウインターリーグは10月から12月までレギュラーシーズンを行ない、1月にはプレイオフに突入します。そして2月上旬に、ウインターリーグに参加する4ヵ国(ドミニカ共和国、プエルトルコ、ベネズエラ、メキシコ)の優勝チームが一堂に会し、中南米ナンバー1を決める『カリビアンシリーズ』が開催されるのです。コンディションの調整といっても非常にハイレベルなリーグなので、メジャーリーガーもケガに気をつけながら本気でプレイしています。

 またウインターリーグには、経験を積みたい若手のアメリカ人選手や、再起を図るために参加するベテラン選手も数多くいます。今年では、タンパベイ・デビルレイズ時代の2007年に奪三振王となったスコット・カズミアーや、2002年ア・リーグMVPのミゲル・テハダが参加し、中南米スカウトの目に止まったカズミアーはクリーブランド・インディアンスと、そしてテハダはカンザスシティ・ロイヤルズとマイナー契約できました。オフシーズンに行なわれるウインターリーグは、ベテランにとって絶好のアピールの場にもなっているのです。

 このようにメジャーリーガーのオフは意外と忙しく、長丁場のレギュラーシーズンを耐え抜くために、地道な努力を重ねているのです。そんなオフシーズンの過ごし方を想像しながら、2013年シーズンを見てみるのも一興ではないでしょうか。

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