【MLB】ウインターミーティングで大人気。各球団が期待する松坂大輔の「未来」

  • 笹田幸嗣●文 text by Sasada Koji
  • ロイター/アフロ●写真 photo by REUTERS/AFLO

今季は1勝7敗と不本意な成績に終わった松坂大輔だが、複数の球団が獲得に興味を示している今季は1勝7敗と不本意な成績に終わった松坂大輔だが、複数の球団が獲得に興味を示している 青い空と爽やかな風が心地よいロサンゼルス。12月を迎えても、日中は半袖、短パンで過ごせるほど温暖な地で、松坂大輔は自分の体を追い込んでいた。

「この時期にこれだけきついトレーニングをしたのは初めてかもしれないですね」

 人懐っこいあの大輔スマイルが順調なトレーニング、いや、コンディションの良さを物語っていた。

 松坂がロサンゼルス入りしたのは現地11月1日。それから週5日のペースで下半身を中心に連日3時間ほどのトレーニングを続けてきた。その成果だろうか、下半身は以前にもまして太く厚みを増したくましくなっていた。また、パーソナルトレーナーも帯同し身体のケアにも十分に時間を要してきた。

「今、自分ができることに集中した。できることはすべてやれたのではないかと思っています」

 その自主トレも12月5日でひとまず終了。松坂は自宅のあるボストンへと戻っていった。

 ちょうどその頃。ロサンゼルスからほぼ東へ3200キロ。テネシー州ナッシュビルでメジャーリーグのウインターミーティングが行なわれていた。音楽の街ナッシュビルでは、いたるところからバンドの生演奏が聞こえてくる。今回のウインターミーティングの話題の中心は、フリーエージェントとなった強打の外野手ジョシュ・ハミルトン(レンジャーズ)の動向であり、サイヤング賞右腕・ザック・グリンキー(エンゼルス)の移籍先であったが、松坂大輔の名も初日からメディアを賑わせた。

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