【MLB】黒田博樹、年俸1500万ドルの価値とは? (2ページ目)

  • 福島良一●解説 analysis by Fukushima Yoshikazu
  • photo by AFLO

1位 ケビン・ブラウン(ロサンゼルス・ドジャース)=1500万ドル
3位 ランディ・ジョンソン(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)=1310万ドル
6位 ペドロ・マルティネス(ボストン・レッドソックス)=1250万ドル
8位 グレッグ・マダックス(アトランタ・ブレーブス)=1150万ドル

 当時のメジャーでは、『1000万ドル超え』が先発投手の夢でした。それが今では、『年俸2000万ドル』がそれに値するでしょう。現在、2000万ドル以上稼ぐピッチャーは、アメリカ唯一の全国紙『USAトゥデイ』のデータに基づくと、このようにランキングされています。

3位 ヨハン・サンタナ(ニューヨーク・メッツ)=2314万5011ドル(約19億円)
5位タイ CC・サバシア(ニューヨーク・ヤンキース)=2300万ドル(約18億9000万円)
9位 クリフ・リー(フィラデルフィア・フィリーズ)=2150万ドル(約17億7000万円)
12位 ジャスティン・バーランダー(デトロイト・タイガース)=2010万ドル(約16億6000万円)
13位 ロイ・ハラデイ(フィラデルフィア・フィリーズ)=2000万ドル(約16億5000万円)

 ランキングの上位を占めているのは、いずれもサイ・ヤング賞を受賞したことのある超一流の先発ピッチャーです。

 2012年の年俸ランキングを見てみると、黒田投手の『1500万ドル』を超えている先発ピッチャーは16人います。一見、多いように感じるかもしれませんが、メジャー30球団でたった16人なので、実に『2チームにひとり』の割合なのです。しかも、前述した2000万ドル投手をのぞいた11人の面々も、かつて最多勝に輝いたジョシュ・ベケット(ロサンゼルス・ドジャース)や、奪三振王のA.J.バーネット(ピッツバーグ・パイレーツ)、そしてサイ・ヤング賞投手のティム・リンスカムやバリー・ジート(ともにサンフランシスコ・ジャイアンツ)など、いずれもタイトルホルダーばかり。そんなメジャーの超一流ピッチャーに、黒田投手は仲間入りしたのです。

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