最速148キロで一躍ドラフト候補に。常葉菊川のサイドスロー・安西叶翔はポテンシャルの塊 (3ページ目)

  • 菊地高弘●文・写真 text & photo by Kikuhi Takahiro

 石岡監督は同高校時代に田中健二朗(DeNA)とバッテリーを組み、2007年春のセンバツで優勝。社会人でも新日本石油(現・ENEOS)、新日鐵住金東海REX(現・日本製鉄東海REX)でもキャリアを積んだ元捕手だ。

 石岡監督は安西について、期待を込めてこう語った。

「この夏にひと皮むけてほしいと思って使っています。チームを勝たせられるピッチャーこそ、本当にいいピッチャーだよと伝えています」

 この日は7回に一死一、二塁、8回にも無死一、二塁とピンチを招きながら、0点に抑えている。着実に進化の跡はうかがえる。

 その後も常葉大菊川は順調に勝ち進んでいる。安西の夏が長くなればなるほど、大器を覆う殻は少しずつ破れ巨大な翼が見えるようになるはずだ。

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