2022.03.05

武相高校のレギュラー捕手だった「金の国」渡部おにぎり。先輩のヤクルト塩見泰隆ら、野球部時代を振り返る

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 村上庄吾●写真 photo by Murakami Shogo

元武相高校野球部
金の国・渡部おにぎりインタビュー 前編

 R-1グランプリ2022ファイナリストになった注目の若手芸人・渡部おにぎり(金の国)。渡部は武相高校時代に1学年上の塩見泰隆(ヤクルト)と中軸を組み、井口和朋(日本ハム)とバッテリーを組む強打の捕手だった。そんな渡部が高校野球の記憶を語るインタビュー前編では、塩見をはじめ仲間たちと甲子園を目指した日々を振り返る。

武相高校の野球部でヤクルト塩見や日本ハム井口とプレーした金の国・渡部おにぎり武相高校の野球部でヤクルト塩見や日本ハム井口とプレーした金の国・渡部おにぎり この記事に関連する写真を見る ***

「野球の取材は初めてなので、すごくうれしいです。野球の話だったら、本当にいつまでだってお話しできますから」

 笑うと目尻のシワが長く伸び、歯茎がむき出しになる。まさに絵に描いたような"満面の笑み"に、こちらまでつられて笑いが込み上げてくる。お笑いコンビ・金の国(きんのくに)の渡部(わたべ)おにぎりは、注目度急上昇中の若手芸人だ。

 3月6日に開催されるピン芸日本一決定戦『R-1グランプリ2022』で、渡部はファイナリストに名を連ねている。憑依型の演技力は高く評価されており、丸みを帯びた体型と相まって愛嬌を感じずにはいられない。

 そんな渡部は、実は野球でも注目された過去がある。神奈川の強豪・武相高校2年時には1学年上の塩見泰隆(ヤクルト)とクリーンアップを組み、井口和朋(日本ハム)とバッテリーを組む強打の捕手だった。

 武相は1960年代に甲子園に4回出場した古豪である。前述のとおり塩見や井口ら数々のプロ野球選手を輩出しただけでなく、野球経験のあるタレントも目立つ。出川哲朗(軟式野球部出身)、パンチ佐藤(元・オリックス)、堤下敦(インパルス)。その系譜に渡部おにぎりも加わりつつある。

 なぜ武相からエンターテイナーが生まれるのか。その謎に迫る前に、まずは渡部の野球部時代の思い出から聞いてみた。