ドラフト候補不在も「魂の野球」で快進撃。和歌山東が創部初の甲子園に大前進

  • 菊地高弘●文・写真 text & photo by Kikuchi Takahiro

 京都国際との大一番では、選手たちは米原監督に「150パーセントの魂の野球をやります」と宣言したという。試合中、苦しい場面が訪れると米原監督は「おまえらの150パーセントはそんなもんか!」と鼓舞した。

 米原監督に「魂の野球」の真意を聞くと、こんな答えが返ってきた。

「選手にはこう言っていました。『おまえらはこれまでの環境では力を出せていなかっただけや。おまえらの魂はそんなもんちゃう』と。使う選手、使う選手がみんな起用に応えてくれた。魂の野球ができたと思います」

 10月30日に行なわれる近畿大会準決勝は、大阪2位から勝ち上がってきた金光大阪と対戦する。センバツ出場は有力とはいえ、試合内容が選考に大きくかかわるため気の抜けない戦いが続く。

 劣等感をパワーに換え、大きく前進した和歌山東。その「魂の野球」はまだまだ止まらない。

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