明大ドラ1候補は作新の4番→エース。大学2年時、仲間の声に「変わるなら今」 (3ページ目)

  • 永田遼太郎●文 text by Nagata Ryotaro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 1日最低5食をノルマに、運動前、運動中、運動後と時間を意識しながらサプリメントも摂取。体重は5キロほど増えた。

 その結果、ボールに強さが加わり、大学3年春に頭角を現すと、一躍時期エース候補として注目される存在となった。

 そして最終学年を迎えた今年、「大学生活でやり残したことはあるか?」と聞くと、入江は「ないですね。本当にないです」と笑顔で答え、こう続けた。

「1、2年の頃の苦い経験も今の自分に生きていますし、これをやっておけばよかったというのは本当にないです。本当に充実した4年間でした」

 10月18日の慶応大戦で入江は、ドラフト上位候補の木澤尚文と投げ合った。9回123球を投げ、4安打2失点10奪三振の力投を見せたが試合は引き分け。それでも法政大戦に続く好投に評価を上げた球団もあっただろう。

 過去の成功も失敗もすべて自分の糧にできるのが入江であり、そうしたポジティブな思考は次の舞台でもきっと生きてくるはずだ

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