銀行員かプロ野球選手か。運命のドラフトを待つ大型151キロ右腕 (3ページ目)

  • 高木遊●文 text by Takagi Yu
  • photo by Takagi Yu

「大学にいる時も『国立でもやれる』と思ってやっていましたが、社会人になってからも、それはすごく感じます。もちろん、施設や設備などで私立に敵わない部分はたくさんありますが、たとえば静岡大は全員が純粋に野球をやりたくて入ってきた部員ばかりで、そのなかで競い合ってすることができた。今は自分でいい練習メニューやお手本になるプレーをSNSや各メディアで入手できる時代なので、自分がいかに取り組むかだと思います」

 好きな言葉は盛岡三高時代に学んだ「有難う」だ。「無難ではダメだ。何かがある方へ進もう。自分を高めていこう」という意味が込められているという。

 はたして、遅咲きの大型右腕に吉報は届くのか。今はその時を静かに待ちたい。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る