2020.09.26

ドラフトまであと1カ月。
今年の1位指名候補はこの12人だ!

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Sankei Visual

 五十幡も単独1位指名の可能性が十分にある。従来、右投左打の外野手はプロで飽和状態にあり、優先順位が低くなるというのが定説だった。

 だが、五十幡のように武器が明確な選手であれば当てはまらない。プロ入りした瞬間、球界トップクラスになること間違いなしの快足に、ランナーの進塁をためらわせる強肩。コンパクトなスイングの打撃も年々、力強く振れるようになってきた。

 何より、ただ足が速いだけでなく、盗塁技術が向上したことが大きい。向こう10年間、1番・センターを任せられると思えば、ドラフト1位でもおかしくない。

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 ほかにも単独1位候補、もしくは外れ1位候補として挙げたいのは、大道温貴(八戸学院大)、森博人(日本体育大)、入江大生(明治大)の大学生右腕の3人だ。

 大道は昨年までの総合力の高い投球に、今年に入って一段と力強さが出て凄みを増してきた。今秋は北東北リーグでノーヒット・ノーラン(7回参考)を記録し、富士大戦では18奪三振の快投を見せた。プロでもある程度、計算が立ちやすい投手になるだろう。また、下級生時からコンスタントに成績を挙げてきた安定感も評価ポイントになる。

 森はサイドに近い腕の振りから最速155キロを計測する速球派。角度こそないものの、ボールの勢いで打者のバットを押し返せるうえに、カットボールやツーシームなど変化球の精度も高い。春先はボールが暴れるシーンが目についたが、秋にかけて仕上げてきた。秋は右打者も左打者も苦にせず、長いイニングを投げられる点もアピールしている。

 入江は作新学院(栃木)では4番・ファーストの強打者として注目されたが、投手としても今井達也(西武)に次ぐ存在として高いポテンシャルを発揮していた。明治大の投手らしく正統的でバランスのいいフォームから、150キロを超える速球を投げ込む。リーグ戦で結果を残せていないのは気がかりも、能力の高さは誰もが評価する。