関西の高校野球界も騒然。和歌山の152キロ右腕は来年ドラフトの目玉か (3ページ目)

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

中学からバッテリーを組む小園健太(写真左)と松川虎生中学からバッテリーを組む小園健太(写真左)と松川虎生 今後はさらに「152キロ右腕」として注目を集めるだろう。それでも小園に浮かれる様子はない。

「自分は変化球があってのストレートだと思っています。変化球をしっかり投げられてこそ、ストレートが生きてくる。練習試合では、ボールを試すなかで四球を出すことはあるかもしれませんが、公式戦ではコントロールを意識してやりたい。守備からリズムをつくって攻撃につなげていけるピッチングができればいいですね。とくに自分はエースなので、この秋は負けないピッチングをすること。県で優勝して、近畿大会でも1位になって神宮大会にいく。それくらいの気持ちでいます」

 正捕手の松川虎生(こう)とは中学の貝塚ヤング時代からバッテリーを組み、今年で5年目になる。ピッチングの組み立てはほぼ松川に任せており、「首を振ることはほとんどない」と小園は言う。

 全幅の信頼を寄せる女房役とともに、"152キロ右腕"ではなく"負けない右腕"として、この秋、そして高校野球界を席巻する。

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