「福島のドクターK」はプロ注目の逸材。磐城には防御率0点台の本格派がいる (2ページ目)

  • 佐々木亨●文 text by Sasaki Toru
  • photo by Nikkan Sports

 昨年まで夏の甲子園に13年連続(戦後最多連続記録)で出場していた聖光学院は、唯一の昨夏の甲子園メンバーである右腕・箱山直暖(すばる)が成長。昨秋、県大会初戦で強豪の学法石川を相手にコールド負け。箱山は2番手で登板し、4失点と悔しさを味わった。冬を越えて精神面もタフになった今夏、快投に期待したい。

 打撃で注目したいのは、学法石川の佐藤日翔(はると)。下級生の時からチームの主力として活躍した左打者で、力強いスイングを見せるヒットメーカーだ。佐藤は身体能力が高く、投げては140キロに迫る速球を放るエース右腕。カーブ、スライダー、フォーク、そして絶対的な自信をもつチェンジアップという多くの変化球を操る。昨秋の聖光学院戦で7回2失点と好投し、勝利を呼び込んだ。

 磐城の捕手・岩間涼星(りょうせい)は主将で4番を務め、チームを引っ張る。昨秋の公式戦ではチームトップの9打点、打率4割をマーク。持ち前の打撃力の高さを見せつけた。50メートル6秒1の俊足も大きな武器だ。  聖光学院からは、俊足好打の海野卓人をピックアップしたい。昨秋の県大会では、先頭打者ホームランを放った。学法福島の4番に座る西山楓も注目野手で、高校通算本塁打20本以上の右のスラッガーだ。

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