大阪桐蔭＆履正社にプロ予備軍がゴロゴロ。やっぱりモノが違う
スポルティーバ厳選！
高校野球 47都道府県の注目選手
大阪編
新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会が行なわれる。大阪も７月18日に「令和２年大阪府高等学校野球大会」が開幕する。白熱の試合が期待される中、注目選手を紹介したい。
大阪桐蔭・西谷監督の知られざる過去の記事はこちら＞＞
履正社の主将で４番も務める関本勇輔 昨年夏、猛打で日本一に輝いた履正社は今年も打線が活発で、旧チーム同等かそれ以上の力を感じる。中心に座るのは小深田大地、関本勇輔の３、４番コンビ。
昨年からチームの主軸を担う小深田は、打球の強さ、速さは別格で、角度がつけばオーバーフェンス。昨年春のセンバツで星稜の奥川恭伸（現・ヤクルト）と対戦した際、「あのレベルの投手の球はひと振りでとらえないといけない」と、以降は"逃さない"意識を徹底。昨年秋の公式戦は、11試合で37打数20安打（打率.541）、２本塁打、17打点と驚異的な数字を残した。最後の夏でどんな打撃を見せてくれるのか注目したい。
阪神で活躍した関本賢太郎氏を父に持つ関本は新チームから主将、捕手、４番としてチームを牽引。打撃の印象は、小深田を"剛"とするなら、関本は"柔"。柔らかいリストを効かせたスイングはどのコースにも対応し、ツボにくれば一発もある。また捕手としても、速さ、強さ、正確性が揃ったスローイングが大きな魅力だ。
ほかにも、ミート力抜群の池田凛、昨年秋に６割超えの打率を残した両井大貴や大西蓮、田上奏大と好打者がズラリと並ぶ。
投手陣では、まず昨年夏の甲子園でも活躍した岩崎峻典。大阪大会前は２番手候補のひとりだったが、負けられない戦いのなかで急成長。秋も９試合（49イニング）に登板し、防御率1.65と安定感が光った。岩崎は「150キロを出したい」と目標を掲げているが、はたしてこの夏に実現なるか。
ストレートの威力では岩崎にも劣らないと評判なのが190センチの大型右腕・内星龍（うち・せいりゅう）。昨年夏は打撃投手としてチームを陰で支えたが、ことごとく本格派を打ち崩した履正社の戦いぶりに"内効果"を上げる声もあった。まだ制球力に不安を残すが、素材は超一流だ。
1 / 3
