智弁和歌山の投手陣が豪華すぎる。対抗できる有力チームはどこか?

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

スポルティーバ厳選!
高校野球 47都道府県の注目選手
和歌山編

 新型コロナウイルスの影響により毎年夏に甲子園で開催される「全国高等学校野球選手権大会」が中止となり、その代わりに、各都道府県は独自の代替大会を開いている。和歌山では県独自の代替大会「2020 夏 高校野球和歌山大会」が7月18日よりスタート。熱戦が期待される中、注目選手を紹介する。
智弁和歌山の多彩な投手陣の中心でドラフト候補の右腕・小林樹斗智弁和歌山の多彩な投手陣の中心でドラフト候補の右腕・小林樹斗
 大会の構図としては、ドラフト候補の最速148キロ右腕・小林樹斗(たつと)がいる智弁和歌山を、市和歌山が追う展開になりそうだ。智弁和歌山は、小林をはじめ、右サイドスローの大林優平、スリークォーター左腕の矢田真那斗(まなと)、2年生の最速143キロ右腕・中西聖輝(まさき)、経験豊富で制球がいい左腕・池田泰騎(たいき)と多彩なタレントがズラリとそろう。

 野手は、中堅手から遊撃手へ転向したプロ注目の左の巧打者・細川凌平に期待が掛かる。遊撃手としてのスキルも上がり、そのグラブさばきは「前チームレギュラーの西川晋太郎(現・立教大)と遜色ない」と中谷仁監督が話すほどだ。

 さらに、俊足の左打者・宮坂厚希は、細川のポジション転向後に中堅手を担う期待の2年生。1年生だった昨夏から4番を打つ強打者・徳丸天晴(てんせい)、昨秋の個人打率がチームトップだった平田晃将(こうすけ)らが中軸を固める。

 昨年センバツ8強の市和歌山は、その当時から主戦力だったエース左腕・岩本真之介がさらにレベルアップ。昨秋以降、威力が増したストレートと、武器の一つである縦に割れるカーブを制球よく投げ分ける。

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