沖縄は伝統校、新鋭校に好素材が集結。身体能力の高さは全国屈指だ (3ページ目)

  • 加来慶祐●文 text by Kaku Keisuke
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 興南の西里颯(そう)は2018年夏の甲子園に1年生レギュラーとして出場し、2試合通算8打数5安打と大活躍。現在もチームの顔として活躍を続けており、広角に打ち分ける柔軟なバットコントロールは秀逸で、遊撃手としての守備力も高い。また、投手としてマウンドに上がることもあり、140キロを超すストレートを投げる万能プレーヤーだ。

 復活の期待がかかる沖縄水産には、左の古波蔵悠悟(こはぐら・ゆうご)と右の石川愛斗の2枚看板がおり、ともにストレートは140キロを超す。古波蔵は打者としても非凡な才能を持ち、投打でチームをけん引する。

 昨年秋、九州地区の21世紀枠候補校に選ばれた本部(もとぶ)の184センチの長身右腕・川田莉空(りく)は、角度のあるストレートとタテのスライダー、カーブを駆使した「高低差ある投球」で相手打者を翻弄する。

 身体能力の高さなら八重山の西表夢叶(いりおもて・ゆうと)。100m走で県内最速の11秒74をマークし、遠投も108.24mを誇る俊足・強肩の外野手。

 今年の春、興南に勝利した日本ウェルネスにはパワー型投手の東恩納音(ひがしおんな・おと)、抜群の野球センスを持つ遊撃手の平良一葵、勝負強い平良光汰といった2年生に好素材の選手が集まっており、来年が楽しみだ。

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