2020.07.04

沖縄は伝統校、新鋭校に好素材が集結。
身体能力の高さは全国屈指だ

  • 加来慶祐●文 text by Kaku Keisuke
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 このほかにも沖縄尚学には與谷友希(よたに・ゆうき)、崔哲瑋(さい・てつい)、久高塁ら強打者が揃っており、選手層の厚さは県内屈指だ。

 ここにきて評価を上げているのが、美里工の左腕・與古田美月(よこだ・みつき)。ストレートの最速は136キロながら、スライダー、チェンジアップのキレが抜群で、ブレーキの効いた大きなカーブも勝負球として使える。目標とするのは、同じモデルのグラブを使用するほど心酔している今永昇太(DeNA)。マウンドでの立ち居振る舞いも堂々としており、投球術に長けた投手だ。

 ほかにも制球力抜群の右腕・上間玲於(れお)、最速144キロをマークする大城稜真(りょうま)と楽しみな投手が多い。また、4番を打つ富島力斗は178センチ、90キロの体から力強い打球を連発し、逆方向にも長打が打てる左の強打者だ。

 ここ数年、平良拳太郎(DeNA)を筆頭に多くの有望選手を輩出している北山(ほくざん)。今年も183センチ、88キロの仲宗根アレキサンダー海吏という大型右腕が注目を集めている。米国人の父と日本人の母との間に生まれた仲宗根は、カーブ、スライダー、チェンジアップといった変化球も大きな武器だが、最大の魅力は最速142キロのストレートだ。

「本気で投げたら前に飛ばされない。真っすぐは打たれたことがない」と豪語するほどで、勝負どころでのストレートは迫力満点。まだ荒削りな一面もあるが、とんでもない投手になる可能性を秘めていることは間違いない。