2020.07.03

夏の甲子園地方予選の「代替大会」
愛知は全国クラスの左腕が大集結!

  • 安部昌彦●文 text by Abe Masahiko
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 昨年秋の愛知大会決勝で中京大中京に完封され、準優勝に終わった愛工大名電は"変わり身"が楽しみだ。

 2年生の田村俊介、寺嶋大希が左右のエースとしてチームをけん引。6種類多彩な変化球を駆使してリズムよく攻める田村と、140キロを超す快速球で押す寺嶋。当然、彼らの目標は"打倒・中京大中京"だ。

 昨年のセンバツを制した東邦には、旧チームから中軸に座る外野手の吉納翼がいる。センバツ準決勝の明石商戦では今秋のドラフト候補・中森俊介からホームランを放つなど、長打力を秘めた左打者だ。

 また昨年はメンバー外だったが、外野手・朝岡慶の俊足、強肩、強打ぶりは一見の価値あり。183センチ、78キロの均整がとれた体型とプレースタイルは、新庄剛志(元阪神など)の姿とダブる。

 かつて中京大中京の監督として全国制覇の経験がある大藤敏行氏が昨年から指揮を執る享栄は、184センチの大型左腕・上田洸太朗がいる。3月の練習試合で大阪桐蔭を4安打完封し、最速143キロをマークするなど、スカウトの評価が一気に上がった。本人はプロを志望しており、この夏の大会でどんなピッチングを見せられるか注目だ。

 この上田のほかにも、今年の愛知には好左腕が揃う。

 至学館の渡辺都斗(みやと)は投げっぷりがすばらしく、スピンの効いたストレートで打者を押し込む。実戦力も高く、連投にも耐えられるスタミナも抜群。