残酷でも切ない現実。センバツ交流戦出場の山梨学院監督が下した決断 (4ページ目)

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • photo by Sankei Visual

『ラストゲーム』に出る控え選手が19人、代替試合と甲子園交流試合に臨むのが11人。

「終わりの時期は一緒ではないけど、最後まで力いっぱい走り抜こう。これからの2カ月間を、恩返しの時間にしてほしい。高校で野球をやらせてもらってありがたいと思うなら、最後までやり切ってほしい。親からすれば『3年間、充実した時間を過ごせた』という言葉が一番うれしいんじゃないかな? レギュラーになれたかどうか、甲子園に立てたかということよりも」

 3年生にとっての高校野球は残り2カ月を切った。これからいくら頑張っても甲子園の頂点に立つことはできないが、自分で最後を締めくくることはできる。その姿を仲間がしっかりと見ているはずだ。

 残された時間が、彼らにとって忘れられないものになることを切に願う。

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る