2020.06.10

大会の主役・オコエ瑠偉をNo.1左腕・
小笠原慎之介は「石直球」で料理した

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 ここをしのいだ小笠原は、9回もなんとか0点に抑えてゲームセット。試合終了のあいさつを終えると、オコエは小笠原を呼び止めてこう言った。

「自分たちの分まで頑張って。優勝してくれ」

 翌日の決勝、小笠原は仙台育英(宮城)を相手に大会初完投し、9回には自ら決勝ホームランを放ち、東海大相模が頂点へと上り詰めた。

 そしてこの年の秋、小笠原は中日から、オコエは楽天からそれぞれ1位指名でプロ入りを果たした。ともにケガなどもあって、まだ本来の力は発揮できていないが、近い将来、あの夏のような真剣勝負が見られる可能性は高い。もし今年だとすれば……当然、日本シリーズしかない。

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