日本ハムドラ1同士が甲子園で激突。清宮幸太郎VS堀瑞輝、勝者は?

  • 佐々木亨●文 text by Sasaki Toru
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

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こんな対決あったのか!
高校野球レア勝負@甲子園
第8回 2015年夏
清宮幸太郎(早稲田実業)×堀瑞輝(広島新庄)

 2015年夏、第97回全国高等学校野球選手権大会。「高校野球100年」を迎えた甲子園の話題をさらったのは、早稲田実業(西東京)のスーパー1年生・清宮幸太郎(現・日本ハム)だった。

1年夏の甲子園で2本塁打を放つなど、怪物ぶりを発揮した清宮幸太郎1年夏の甲子園で2本塁打を放つなど、怪物ぶりを発揮した清宮幸太郎 初戦で今治西(愛媛)を6−0で下した早実の2回戦の相手は、夏の甲子園初出場の広島新庄だった。広島新庄の2年生エース左腕・堀瑞輝(現・日本ハム)は、初戦の霞ケ浦(茨城)戦で10安打を許しながらも2失点完投と上々の甲子園デビューを果たした。そんな堀は早実との対戦が決まると"清宮対策"に思考を巡らせた。

「注目度の高い選手との対戦ですが、あまり気にせず冷静に......内角に得意のストレートを投げ込んで抑えたい」

 清宮に対して内角攻めを徹底したのは、早実と初戦で対戦した今治西だった。ヒットこそ1本打たれたが、それ以外は内角攻めが功を奏して清宮を封じた。早実との対戦を前に、堀は今治西戦の映像からヒントを得て、清宮を抑えるイメージを膨らませていったというわけだ。

 早実と広島新庄の試合は、大会8日目の第1試合。朝一番のゲームにもかかわらず、甲子園には44000人の観衆が詰めかけた。

 1回表、まっさらなマウンドに立った堀は、一死から内野安打を浴び、走者を背負った場面で3番の清宮を迎えた。

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