2020.06.07

高橋光成が甲子園で驚きの進化。
淺間大基の横浜に圧勝、優勝を遂げた

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

名門・横浜で1年夏からレギュラーとして活躍した淺間大基名門・横浜で1年夏からレギュラーとして活躍した淺間大基  対して淺間は、神奈川大会こそ打率.227と精彩を欠いたが、丸亀(香川)との初戦(2回戦)で県大会の鬱憤を晴らすかのように打ちまくり、5打数5安打2打点。淺間の活躍もあって危なげなく3回戦へと進んだ横浜は、前橋育英と対戦することになる。

 8月18日、大会11目の第3試合。これまで夏の甲子園で2度優勝している横浜と初出場の前橋育英では、横浜に分があると思われた。

 だが、結論から先に書くと、7−1で前橋育英が横浜を圧倒した。高橋は8安打されながらも1失点(自責点0)に抑え完投。圧巻だったのは、横浜が誇る"2年生クリーンアップ"に1本のヒットも許さなかったことだ。

 試合後、淺間は高橋についてこうコメントした。

「球自体に驚きはなかったが、カウントを取りにくる直球を打てなかった。自分の弱さが出てしまいました」

 結局この夏、前橋育英は初出場ながら初優勝の快挙を成し遂げる。もちろん、立役者は6試合(50イニング)に登板して、防御率0.36という驚異の数字を残した高橋だ。

 そういえば......高橋のスパイクはヒモ部分をすっぽり覆うカバーがついた特注品。フィニッシュで右足を蹴り出す時に、土との摩擦ですぐにヒモが切れてしまうためだ。いったい、どれだけのパワーをボールに乗せているのか......そんな高校生はちょっと聞いたことがない。