高橋光成が甲子園で驚きの進化。淺間大基の横浜に圧勝、優勝を遂げた (2ページ目)

  • 楊順行●文 text by Yo Nobuyuki
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

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 この2日後、神奈川では横浜が2年ぶりの甲子園出場を決めた。なんといっても、準々決勝で松井裕樹(現・楽天)がエースの桐光学園に勝ったのが大きい。1−2とリードされていた7回裏、一死一塁から決勝の逆転2ランを放ったのが淺間大基(現・日本ハム)だった。

「(松井には)昨年、同じ準々決勝でやられている。春も完封負けでした。だから、何としてでも......という思いでした」

 新宿シニア時代は、U15日本代表の4番。鳴り物入りで進学した横浜では、1年春の関東大会でいきなり4割超の打率を残し、1番に座った夏に2本塁打している。

 同じく1年から試合に出ていた高濱祐仁(ゆうと/現・日本ハム)に飛距離では劣るが、小倉清一郎コーチ(当時)は「バットスピードのわりに打球が飛ぶのが特徴」と評価していた。

 そして2年になると、淺間、高濱、渡辺佳明(現・楽天)と、のちにプロ入りする"2年生クリーンアップ"を形成し、夏の甲子園にコマを進めた。

 その甲子園で、高橋はさらに調子を上げた。岩国商(山口)との初戦、145キロ中盤の真っすぐに縦横のスライダーが冴えて、5安打完封。9連続を含む13奪三振をマークするなど、堂々の甲子園デビューを果たす。

 樟南(鹿児島)との2回戦も完封勝利。この頃の高橋を画像検索すると、ベルトの向きが普通と逆であることに気づくはずだ。

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