コロナ禍で混沌とするドラフト戦線。現地点での上位候補は? (5ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

 左腕では藤井聖(JX−ENEOS)の能力が高い。東洋大では甲斐野央(ソフトバンク)、上茶谷大河(DeNA)、梅津晃大(中日)の「三羽烏」の前に埋もれていたが、一部では藤井の素材を高く買う声もあった。社会人では中心投手として活躍しており、リリースポイントが高く角度のある投球が武器だ。春先は調整遅れが心配されたが、現在の中断がむしろいい調整期間になるかもしれない。

 今回はドラフト上位候補に絞って紹介したが、「冬場のトレーニング期間を経て別人のように成長した」という選手の情報も全国各地から届いている。まだ見ぬ逸材のパフォーマンスに期待を膨らませながら、コロナ禍の終息を心から祈りたい。

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