甲子園常連校監督がコロナ不安を吐露「3年生の進路にどう影響するか」 (2ページ目)

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Kyodo News

 緊急事態宣言を受け、これから1カ月近く休みになるが、狭間監督はある"宿題"を選手たちに課した。70人いる部員を7つの班に分け、それぞれでグループLINEをつくり、そのなかでその日のトレーニングを何にするのかを話し合って個々で実行するというもの。狭間監督は言う。

「メニューに関しては、若いコーチが間に入って相談に乗っています。私はLINEはやっていないので、無作為に選手に電話をして、本当にちゃんとやっているのかをチェックします。

 あと、朝は7時に起きて、体を動かすように言っています。朝7時に私から突然電話がかかってきたらびっくりするでしょうけど(笑)。電話も5コールまでに出るようにと言っています。そういうところからちゃんとやってもらわないと」

 同じくセンバツ出場予定だった天理(奈良)は、野球部員のほとんどが寮生活を送っている。

 天理は4月6日に始業式、7日に入学式が行なわれるなど、通常どおりスケジュールを消化していたが、7日に緊急事態宣言が出たことを受け、状況は一転。8日から5月6日までの休校が決まった。

 中村良二監督は、当初は全選手を一旦帰宅させることを考えたが、学校側から各部の判断に任せると言われ、選手と保護者全員の意見に従うことにした。その結果、選手、保護者全員が「寮に残る」という意見で一致した。

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