2020.01.29

ロッテ種市の元ライバル・八戸学院大の
中道佑哉が屈辱を糧に急成長!

  • 永田遼太郎●文 text by Nagata Ryotaro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

「練習も事前に聞いていたよりずっと厳しかったですし、あまり自分がやりたい野球をしている感じではなかったです。自分なりに真剣に取り組んではいましたが、監督やコーチからも厳しいことを言われて......精神的に堪えた時期もありました」

 青森の2強である青森山田と八戸学院光星を倒して甲子園に行くという目標も、少しずつ遠のいていった。思うような結果を出せない苛立ちが、中道をどんどん投げやりな気分にさせていった。

「ああ、もうダメだな」
「やっぱり野球で上には行けないのかな」

 退部も考えていたその矢先、転機が訪れた。それが八戸学院大の正村公弘監督との出会いだった。

 正村監督が中道に教えたのは、"ロッキング"と呼ばれる練習方法で、うしろ足(軸足)をプレートに残したまま、前足はステップする幅まで開いて、股関節、肩甲骨の使い方を意識しながら重心移動を覚えるというものである。それを取り入れ、普段から体の使い方を意識することで徐々に理解も深まり、それに比例してパフォーマンスも上がっていった。

「それがすごくしっくりきたと言いますか、『自分はこういう体の使い方なんだ』というのがわかりました。それが今につながっているのかなと思います」

 投げやすいフォームを探しているうちに、オーバースローだった投球フォームはスリークォーターに変わっていった。

 当時、他大学からも誘いを受けたが、「どうせやるならレベルの高いところで鍛え直したい。そういうところでないと自分は成長できない」と、八戸学院大への進学を決める。