明石商・来田涼斗はここぞで打つ。「豪打一振」で世代最強の1番打者へ (3ページ目)

  • 沢井史●文 text by Sawai Fumi
  • photo by Sawai Fumi

 これまで3度の甲子園で3本塁打を放つなど、どうしても長打力に目がいきがちだが、来田が今後こだわっていきたいのは出塁率と打率だ。

「練習試合でもそうでしたが、つい(ホームランを)狙ってしまって、力むことが多かったんです。1番打者なので出塁率と確実性を上げないといけないですし、もっとヒット数を増やしたいですね。長打はほしい場面でしか狙ってはいけないと思います」

 高校生野手で経験値はおそらく世代トップクラスだろう。来田はそれを武器にして2020年を戦う覚悟だ。

「経験がある分、相手から対策を立てられるだろうし、守備でもシフトを敷かれることもあると思いますが、それをかいくぐるような打撃ができるようになりたいです」

 好きな言葉は「豪打一振」。豪快に振り抜き、記憶に残る一打をあの大舞台で──。最強の1番打者を目指し、さらなるパワーアップを誓う。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る