山本昌が絶賛する夏の甲子園出場10投手。将来性と課題をリアル解説 (9ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

甲子園で自己最速の145キロをマークした敦賀気比の2年生エース・笠島尚樹甲子園で自己最速の145キロをマークした敦賀気比の2年生エース・笠島尚樹笠島尚樹(かさしま・なおき/敦賀気比2年/177cm71kg/右投右打)

腕の振りが非常にいいサイドスローですね。ヒジが前に出てきて、しなやかに振れるのでストレートはスピードガンの数字以上に体感速度があります。また、いかにもスライダーがよく曲がりそうな投げ方でもありますね。リリースに向けて体が低い位置から出てくるので、ボールが噴き上がるように抜けることが多いのは今後の改善点でしょう。笠島くんに限らず、体ができていない投手は軸足が早めに折れることが多いです。体の開きが早くなり、ボールに抑えが効かなくなってシュート回転が強くなります。将来のために、まずはしっかりと強い体を作ってもらいたいですね。

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