高校野球の新戦術に「継捕」の波。「正捕手なし」にはメリットがある (4ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • photo by Jiji Photo

 甲子園出場を決めた時点で、仙台育英は背番号2を猪股から木村へと変更した(猪股は背番号12へ)。その意図を聞くと、須江監督は淀みない口調で答えた。

「木村の守備力がチームを支えているという共通認識が私にも選手の間にも生まれたので、2番を木村にしました。彼の存在は非常に大きいですよ」

 もし、能力的にずば抜けた捕手がいたら継捕はしないという。まだ1年生である木村の今後の成長が楽しみだ。

 複数捕手を使う戦術は今後も全国的な広がりを見せるのか。もしかしたら、今夏の甲子園がその試金石になるかもしれない。

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