大阪桐蔭、履正社に大阪偕星が待った!指揮官はぼやくけど自信あり (5ページ目)

  • 谷上史朗●文 text by Tanigami Shiro
  • photo by Sportiva

 そんな坪井は初登板となった北野戦のあと、いつもの感じで記者たちの質問に答えていた。

「状態は戻ってきています。今日はちょっと(前日の雨の影響で)下が悪かったのもあったので......。ここからまだ上がっていく感覚はあります。秋のいい時に比べると、今日は20パーセントぐらいです。投げ込めていない不安もちょっとありますが、気にせず、これからも低めのコントロール重視でいきたい。やる気スイッチですか? 最後なんで、もちろん入っています。ここからしっかり活躍して、監督の期待に応えたい」

 この先、山本をうならせ、チームを救う場面はやってくるのか。はたして、大阪偕星にとっても最後のピースははまるのか......。

「あと4つ、ここからが勝負。最後は根性、執念。夏は能力よりハートですから。そこをウチの選手がどこまで持っているか。これだけやってきたんだから負けられないですよ」

 ボスの思いに導かれ、4年ぶりの頂点まで一気に駆け上がれば、大阪桐蔭、履正社と並び"3強時代"の幕開けの予感さえ漂う。大阪大会も残りわずか、いよいよ佳境を迎える。

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