2019.07.17

甲斐キャノン2世と令和の牛若丸。
小兵ふたりが神奈川を盛り上げる

  • 大友良行●文 text by Ohtomo Yoshiyuki
  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

1年夏からレギュラーとして試合に出場している橘学苑・上田甲 橘学苑では入学当初からセンスのよさを買われ、昨年夏の神奈川大会では1年生ながらトップバッターに抜擢された。当時監督の石黒滉二は、上田についてこう語る。

「十分すぎるほど、力を備えている。これほどの素材を持った選手が強豪校の誘いを断り、よくウチに来てくれたと思います。視野が広く、考えながらも瞬時の状況判断ができる選手。冷静沈着な動きのなかで、ピンチやチャンスといった試合を左右する場面で力を発揮することができる。バランスはいいし、本当にレベルの高い選手です。ベンチに置いておくわけにはいかないですよ」

 守備もさることながら、足も速く、バッテリーとの駆け引きも長けているため、盗塁成功率はほぼ100パーセント。バッティングも長打こそ少ないが、どんな球種でも打ち返せる対応力を備えている。

 対戦した相手チームの監督たちは「すばらしい内野手。神奈川県ナンバーワン」と異口同音に評価する。

 目標とする選手について、上田は次のように語る。

「好きなプレーヤーはイチロー選手。あのバットコントロールのすごさに憧れています。目標はソフトバンクの今宮健太選手。球際の強さと強肩を見習いたいです」

 7月18日に行なわれる神奈川大会の3回戦でともに勝利すれば、次戦で両校が対戦する。神奈川屈指の"小兵対決"は見られるのか。その行方にも注目したい。

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