2019.04.30

山本昌のレジェンド解説。
センバツで輝いた好投手8人+佐々木朗希

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 大友良行●写真 photo by Ohtomo Yoshiyuki

センバツで147キロをマークした明石商の2年生エース・中森俊介中森俊介(明石商2年/182cm・83kg/右投左打)

 2年生にして150キロ近いボールを投げられるのですから、素晴らしいものを持っている証拠です。体が大きい上に、ホームベースに向かっていくフォームがいい。3年生になるにつれて、さらに体が強くなってくればどこまで伸びるのか……と希望がふくらみます。投球センスもいいですからね。ひとつ気になるのは、腕をヒョイと上げるテイクバック。このリズム感が彼の特徴であり、自分の体に合っているのかもしれません。でも、もう少しのびのびと、大きく腕が振れるようになるともっとボールが走るようになるでしょう。今は余裕のない腕の動きに見えるので、肩甲骨を開くように回せると、より腕が振れるようになるはずです。

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 ほかにも、何人か気になった投手を挙げておきましょう。

 優勝投手になった石川昂弥くん(東邦)は打撃面の将来性を買われているようですが、投手としてもセンスが高いので伸びしろを感じます。体が大きくてボールに重みがあり、コントロールもいい。テイクバックで右腕を止めずにスムーズに回せると、もっとボールにキレが出てくるでしょう。

 清水大成くん(履正社)は腕の振り、リリースポイントの高さが光る好左腕です。軸足を折るタイミングが早すぎるので、もう少し研究するとより角度が生かせる投げ方になるはずです。

 村田賢一くん(春日部共栄)は体の力がまずまずあるし、腕の振りに迫力を感じる右腕です。ただ、少し投げ急いでいる感があるので、ゆったり投げられるようになると左肩の開きも抑えられるでしょう。

 香川卓摩くん(高松商)は小柄(165cm)でも腕の振りが速くて、変化球も鋭いので左打者を幻惑できるサウスポー。対右打者へのチェンジアップをさらに磨くと、上の世界でも通用するはずです。