2019.04.25

センバツベストナインを選出。
プロの記者たちも唸った最高の選手たち

  • photo by Ohtomo Yoshiyuki

初戦の春日部共栄戦で13奪三振の好投を見せた高松商のエース・香川卓摩■菊地高弘氏

投手/香川卓摩(高松商)

捕手/山瀬慎之助(星稜)

一塁手/黒澤孟朗(国士舘)

二塁手/足立駿(大分)

三塁手/石川昂弥(東邦)

遊撃手/角田勇斗(習志野)

外野手/布施心海(明豊)

外野手/来田涼斗(明石商)

外野手/野村健太(山梨学院)

 甲子園大会は1回戦が終わり、全チームが出揃ったタイミングでだいたい取材を終えることにしている。同業者から「スカウトみたいだね」とからかわれることもあるが、そんな格好のいいものではない。甲子園なんて最高の舞台で2試合以上も戦える選手たちが、うらやましくて見るのがつらくなるからだ。というわけで、初戦を見て強烈な印象を受けた選手を中心にピックアップさせてもらった。

 個人的に強く印象に残っているのは山瀬慎之助(星稜)だ。高校ナンバーワンの強肩もさることながら、今春は手首の故障が完治してパンチ力のある打撃でもアピールした。そしてセカンドの悪送球を一塁側ファウルグラウンドに滑り込みながら止めた「スライディング・バックアップ」に、この選手がいかに今大会乗っていたかが伝わってきた。エースの奥川恭伸は紛れもなく逸材だが、この山瀬がうまく引き立てていることも忘れてはならない。

 ショートに誰を選ぶかもっとも悩んだ。グラブを地面に這わせるようにして華麗にさばく武岡龍世(八戸学院光星)にはシートノック中から釘付けにされた。ただ、打撃面でインコース攻めに遭い、弱点を露呈したため見送り。西川晋太郎(智弁和歌山)は地味に見えてプレーひとつひとつの確度が高く、ふとした瞬間に井端弘和(元中日ほか)が重なることもあった。そんななか、イレギュラーバウンドを軽やかにさばき、大会を通じてラッキーボーイぶりを発揮した角田勇斗(習志野)を選出した。

 黒澤孟朗(国士舘)は柔道での骨折を経て、よくぞ復活したという意味を込めて選出。布施心海(明豊)の及川雅貴(横浜)を打ち砕いた高い打撃技術には度肝を抜かれた。野村健太(山梨学院)は2本の驚弾とキャラクター性に乾杯。

投手は悩んだ末、香川卓摩(高松商)に。身長165センチと小柄ながら、ストレートの強さを感じさせた。できるだけグラウンドに近づいて見てみたが、ボールに重量感があった。早熟に見えて、高校以上のカテゴリーでも活躍が期待できる投手だろう。

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