2019.04.19

山﨑武司が厳選したセンバツの強打者9人。
なかでも絶賛した選手は?

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 岡沢克郎、大友良行●写真photo by Okazawa Katsuro,Ohtomo Yoshiyuki

「山梨のデスパイネ」の異名を持つ山梨学院のスラッガー・野村健太野村健太(山梨学院/180cm・88kg/右投右打/右翼手)

 センバツ初戦で2本のホームランを打った右の大砲。構えはいい雰囲気を持っているし、バットを強く振るだけのパワーもあります。これほどの怪力があれば、高校レベルではいくらでも打てるはず。だからこそ指摘しておきたいのは、彼のテークバックにクセがあることです。打つための予備動作として、グリップを捕手側に引くことをテークバックと言います。彼は一度テークバックをとってから、打ちにいく瞬間にさらに引く動作がある。これを僕は「二度引き」と呼んでいるのですが、二度引きをするとよっぽどタイミングが合わない限り打球が飛びません。速い球には差し込まれてしまいます。せわしなくトップを作るのではなく、ゆったりと一度のテークバックでトップを作れるといい打者になるはずです。聞けば、山梨学院の臨時コーチを務めている小倉清一郎さん(元横浜高コーチ)も同様の指摘をしているそうなので、これからの成長が楽しみです。