2018.09.30

阪神・鳥谷ら名手と同じグラブになる!
「究極のメンテナンス」とは?

  • 井上幸太●文・撮影 text & photo by Inoue Kota

 100回目の夏を迎えた甲子園には、史上最多の97万人の観客が押し寄せた。プロ野球の各球団のスタジアムにも、多くのファンが詰めかけている。高まっているように見える"野球熱"と競技人口の乖離について、荻野が分析する。

「年々野球が"観るスポーツ"になっていると感じるんですよね。まるでショーを観る感覚で球場に足を運ぶ方が増えてきているのかな、と。でも、やっぱり野球は観るだけではもったいないと思うんです。プロ野球選手は何気なく、簡単そうにゴロをさばいていますが、いざやってみると難しい。そういう風に実際にプレーすることで『甲子園球児って、プロってスゲえな!』と、より深く、面白く野球を観るきっかけにもなると思うんです」

 昨今、指導体制について議論が交わされることの多い少年野球の現場についても、「あくまで僕個人の考えですが」と前置きをした上でこう語った。

「僕も仕事柄、少年野球の現場を見ることが多々あるんですが、『野球をうまくする』指導をしてほしいな、と強く思っています。野球少年たちは『オレ、うまくなってるなあ』と感じたときにこそ、"喜び"を感じて『もっと野球がやりたい! 続けるぞ!』となるはずなんです。

 指導にあたる方々は、目の前にいる野球少年たちを上達させることに注力してほしい。そうすれば、野球界の現状も変わってくると信じています」

 真剣な表情で話し終えた後、最後は笑顔でこう締めくくった。

「『野球がうまくなりたい』という思いに型付けで応えるのが、僕の仕事です!」

関連記事