2018.09.11

谷繁元信VS大阪桐蔭。「吉田輝星が
ふたりいれば抑えられるかも」

  • 元永知宏●取材・文 text by Motonaga Tomohiro
  • 岡沢克郎●写真 photo by Okazawa Katsuro

不動の四番として大阪桐蔭をけん引した藤原恭大――プロになれば毎日が試合の生活になるので、体力も必要ですね。

谷繁 プロの選手は1年間ずっと試合に出続けなきゃいけないので、もちろん体力がないともたない。僕がレギュラーとして試合に出るようになったシーズンも、疲労はすごかったですよ。プロはケガをしないで何年もいい結果を出し続けないといけない。体と心の両方を鍛えながら、同時に技術も磨いていく必要があります。

――藤原のバッティングはどう評価していますか?

谷繁 彼の課題も根尾に似ています。外角の緩い変化球で打ち取られる場面もありましたが、どんなにいいバッターでもすべてのボールを打てるわけじゃない。弱点があるのは当たり前。大切なのは、自分が得意なボールをミスなく仕留められるかどうかです。

 そのいい例が、読売ジャイアンツの岡本和真です。彼はもともと自分の”ツボ”を持っていたけど、プロのピッチャーのスピードやキレに対応できず、ミスをして追い込まれていた。それが今年は、得意なボールを確実に打てるようになったため、好成績を残すことができています(9月10日現在、打率3割1分6厘、30本塁打)。プロのピッチャーに慣れるまでには、どんなバッターにも時間が必要です。でも、高校3年生の時点であれだけバットを振れるのはすごい。そこは評価したいですね。

――優勝した大阪桐蔭では、クリーンアップの中川、藤原、根尾だけではなく、一番の宮崎仁斗(じんと)、二番の青地斗舞(とうま)などもいい働きをしました。

谷繁 よくぞここまでいい選手を集めたなと思います。高校レベルでは反則じゃないかと思うくらい(笑)。彼らに勝とうと思ったら、万全の状態の吉田で勝負するしかない。それも、大会の雰囲気に慣れる前の1回戦で当たりたいですね。今年の大会でも、ベスト8に入れる力のあるチームが1、2回戦で当たっていたら・・・・・・結果は違っていたかもしれない。