2018.09.06

大阪桐蔭のレジェンドOB・辻内が
後輩を分析「根尾は二刀流を」

  • 寺崎江月●取材・文 text by Terasaki Egetsu

──根尾選手は打者としての評価も高いですが、投手と野手、どちらでいくべきだと思いますか?

「投手としても野手としても使いたい選手ですね。長打力もありますし、どちらかといえば野手のほうが成功しそうですが・・・・・・。僕は両方の能力を高めていったほうが彼にはプラスになると思います。球団の考え方にもよるでしょうが、プロでも大谷翔平選手(現ロサンゼルス・エンゼルス)と同じように"二刀流"に挑戦してもらいたいです」

──チームを率いる西谷浩一監督はどんな方ですか?

「観察力がすごい方です。捕手をやられての経験からか"練習を見る視野"も広かったように思います。監督から離れた場所で練習しているときも、常に見られていることを意識していました。実際に僕も、『下半身の強化が足りない』など、的確なアドバイスを何度もいただきました。

 実は、僕が埼玉アストライアで監督ができているのも、西谷監督がハイプ役になってくれたからなんです。巨人から戦力外通告を受けた際に、誰よりも早く『女子プロ野球チームのコーチになってみないか』と声をかけていただいた。かけがえのない恩人です」

──同級生である平田良介選手はどんな存在でしたか?

「平田が自宅通い、僕が寮生活だったので交流はほとんどなかったですが、野球においては足が速く頼れる四番打者でしたよ。性格的には、面白いキャラだとか天然とか言われますが、器用なところがあって後輩ともうまくコミュニケーションをとっていました。選手としても人間としてもすばらしいやつです」

──辻内さんが高校時代に対戦したなかで、とくに記憶に残っている選手はいますか?

「一学年下でPL学園のエースだったマエケン(前田健太・現ロサンゼルス・ドジャース)ですね。当時からコントロールや変化球がすごくて、僕のひとつ上の先輩も大阪大会の決勝で彼に抑えられましたから。翌年の大阪大会で僕がデッドボールを当ててしまったのは、今でも申し訳なく思っています・・・・・・。その試合で勝てたことは、その後の大阪桐蔭にとっても大きかったと思います」