山﨑武司が100回大会の強打者を分析。プロ同等の技術を持つのは? (8ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 岡沢克郎、大友良行●写真 photo by Okazawa Katsuro、Ohtomo Yoshiyuki

この夏の甲子園では結果を残せなかったが、規格外のパワーを誇る横浜の万波中正この夏の甲子園では結果を残せなかったが、規格外のパワーを誇る横浜の万波中正万波中正(横浜3年/190cm・88kg/右投右打/外野手)

まるでオコエ瑠偉くん(楽天)の高校時代を見ているようで、本能に任せて打っているように見えます。前側の腰が早く開いて、右手が強いからかバットを外からかぶせるようにする打ち方。このままだと打てるコースがある程度限定されてしまうし、外に逃げる変化球を投げておけば安心......とバッテリーに思われてしまいます。野球は90度の角度が使えますが、彼は左側の45度しか使っていません。詰まってもいいから、ピッチャーに真っすぐに踏み込んで打つことから始めてみてはどうでしょう。万波くんの力なら、右中間でも軽く放り込めるはずです。プロ側からすれば、指導しがいのある原石だと思います。

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