山﨑武司が100回大会の強打者を分析。プロ同等の技術を持つのは? (2ページ目)

  • 菊地高弘●文 text by Kikuchi Takahiro
  • 岡沢克郎、大友良行●写真 photo by Okazawa Katsuro、Ohtomo Yoshiyuki

春夏連覇を達成した大阪桐蔭の4番として存在感を示した藤原恭大春夏連覇を達成した大阪桐蔭の4番として存在感を示した藤原恭大藤原恭大(大阪桐蔭3年/181cm・78kg/左投左打/外野手)

根尾くんと藤原くんが頭2つ、3つ抜けている感があるんですけど、個人的に好きなのは藤原くんのバッティングです。実戦の中で、これだけ大きなフォロースルーがとれることは、「やれ」と言われてできることじゃない。飛ばす力もあるし、足も肩もずば抜けている。間違いなくドラフト1位で消える素材でしょう。少し気になるのは、下半身の始動が今ひとつ鈍く見えてしまうこと。カカト重心で反応が少し遅く、構え遅れする傾向があります。だから上半身と下半身のバランスが悪くなることがあるのでしょう。プロの一軍では投手があの手この手で打者のタイミングを崩そうとしてきますから、始動は非常に大事です。親指重心にするなどして、土をしっかりとらえて、真っすぐに立てるようになると動きやすくなるでしょう。

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